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天踏

日記

2024.11.16
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2006.08.17
うちのペットが死にました。
駄目な方は回れ右してください。






昨夜日付が変わった直後、我が家の愛猫ミミーが息を引き取りました。
病気にかかることもなく過ごしていましたが、8月頭あたりから全く餌を食べなくなり、少しずつ痩せて動けなくなり、最後は家族に看取られて逝きました。
もう年だったし、今年の夏は無理だろうと覚悟はしていましたので、それほどショックは受けていません。
でも、殆ど物心ついた頃からずーっと一緒にいた猫で、この子がもう動かないのだと思うと本当に悲しかった。ぼろぼろと涙が零れました。

ミミーの心臓が止まってから、曽祖父が亡くなった時と同じように、仏壇の前に北枕にして寝かせました。
弟が何時間もずーっと撫でていたので、毛皮がとても綺麗に整えられていました。

翌朝ミミーを埋葬する時私は寝ていてorz(起こしてくれ……)
起きてから居間へ行くと、あるべきものがない。いつも寝ていた場所にもうミミーはいないんだ、とぼんやり眺めてから、庭のお墓へ行きました。
真新しく掘り返した土の前で手を合わせ、やっぱり泣きました。

よく長生きしたね、ミミー。ゆっくりおやすみ。



……書いてるうちにまた泣けてきたんで、下にまいぷりてぃミミーの生きてた頃の話を書くよ。
一時間かけて書いたよ。

我が家に猫がやってきたのは、私が小1の頃。
飲みに行って帰ってきた? 祖父が子猫を連れて帰ってきました。
白黒ぶちの牛柄の猫。尻尾は真っ黒でちょっとねじれてる。背中を良く見ると、猫の癖に黒いミッキーマウス柄がある猫でした。
当時の私は動物なんて触ったこともない。それゆえに猫=ひっかく生き物(笑)という認識だったので、ふとんの中からこっそり小さい猫を伺っていました(祖父母の部屋で寝てたので)
翌々日だったかな? 母に名前どうすると聞かれて、ちょっと考えてすぐに「ミミーがいい」と答えました。何でミミーだったのか今でも謎ですが、いい名前だと思ってます。
ミミーはすくすくと成長しました。
子猫なんで遊ぶ走る。ひもとか見せると飛びつくで~と言われ、私と弟はミミー用のじゃれひもを適当に作り、廊下を走ったり階段の上から垂らしたりしてミミーと遊びました。
たまに膝に乗っけたり抱っこすると顎噛まれました(笑)
ごろごろ言いながら噛むので、多分嬉しいんだと思いますが……耳の下の骨の辺りとか噛まれると本気で痛かったw
小学校の……4年生くらいの頃かな? 妊娠が判明しました。
たまに野良猫が来てたんで、その辺りの子供だと思いますが、詳細不明。
後日産まれた子供は2匹。猫にしては少ないね~と両親や祖父母は言ってました。
雄と雌一匹ずつだったので、弟が名づけました。
その名も「キャットラ王子」と「キャットラ姫」……ビックリマンらしいですよ。
即略されて王子と姫と呼ばれてましたが。
この子猫らには私のふとんにウン子こかれましたっ!! 超びびったあの時は。
そのうち姫が貰われて、心配したミミーは探しに行き、そのうち帰ってきました。
王子は家にいたのですが、ある日ふと姿を消し、確か最初は連れて帰ってきたのかな? 次にいなくなった時は、随分長いこと探した後見つからなかったらしく、ミミーは痩せて薄汚れて帰ってきました。
その後は子猫のことも諦め、ミミーはのんびり家におりました。
蝙蝠やスズメやトカゲ捕まえてきたり、蝉を捕まえては家と塀の間に捨ててたり。(おかげでその場所を窓から見下ろすと蝉の死骸だらけww 多分もうない)
何でかねずみは捕まえてこなかった……お前猫だろ!!
臆病な猫だったので、他の猫とケンカすることなく過ごしてました。つーか、ケンカすると負ける。
ちっこい犬が来た時も、木の上で尻尾だらんと垂らして脅えてました。臆病すぎや。
なので猫のケンカの声が聞こえると、ミミー巻き込まれてないかっ!! と速攻誰かが見に行くという家でした(笑)
でもミミたん、ケンカはしないけど、よその猫は気になるらしく、窓の外に他の猫がいるとじーーーーーっと見つめている。
人間が追い払った後も、外に出てきてよその猫いないか眺めていました(笑)
またミミーは割と人懐っこく、声が可愛いので、通りがかりの猫好きに人気でした。
塀の上に座っていて、声をかけられると愛想よく返事をする。
「ワシここの猫と友達やねん」と知らないおじさんだかおばさんだかが言ってたらしいと聞いて大笑いでした(笑)
また祖母の友人(この人は猫嫌い)の家の庭に遊びに行って、しょっちゅうトイレしてたらしいのですが(笑) 「こらミミー! ゆうても 『にゃーん』て可愛く鳴きよるからそれ以上怒られへん」と言われてやはり大笑いでした。
かと思えば中学時の友人は、2回会ったうちの2度とも目の前で吐かれて「私嫌われてる!!」と嘆いていました。
すまん。けどそゆこともあるさ。
高校生くらいの頃、ミミーが行方不明になりました。
過去にもありましたが、その時点で確か10歳前後だったことと、猫は死ぬ時期を悟ると姿を消すそうなので、「ミミーは死ぬために姿を隠したんや」と言われました。
そうか~~と納得していたある日、多分一年近く経ってたと思います。
幼馴染から「あそこの店の屋根にミミーっぽいのがいるんやけど」と家に連絡が。
チャリこいで祖母が見に行ったら確かにミミー!!!
名前を呼ぶと素直に降りてきて、自転車のかごに納まったそうです。
さすがにやせ細ってたミミー、この日ばかりはがつがつご飯食べてたらしい。
そうして戻ってきてから今までずっと、家にいました。
年をとって運動能力が鈍り、高いところに上がれなくなりました。押入れから下りて尻餅ついたのを私は目撃した……!! 爪の出し入れなんて随分前から不可能でした。
ここ1年はワガママになり、以前は家族の食後に餌をやっていたのですが、ご飯前にあげるようになりました。あげるまで鳴いて鳴いてうるさくて人間が折れましたw
外に出ることもあまりなくなったので、猫トイレも設置。
たまにはみ出してしっこしたので、見張りが必要でしたが(笑)
今年の7月、雨の時期が終わり気温が上がり始め、8月に入った時点でご飯を食べなくなりました。
それでもトイレには何とか行っていたし、風呂場までいって水を飲んだりしていました。
そのうち歩いてもよろよろし始め、足元が見えないらしくいろんなものを踏んづけて歩くようになり、頭の上に障害物(ドアの下部分)があるのに普通に通り抜けようとして通れないことがあったり。後足がまともに動かなくなり始め、立つことも難しくなり、どんどん衰弱が進み。
14日には自力で寝返りが打てない状態に。
(……何故か15日は尻尾ぐるぐる回して身体を倒してましたが……笑えたww)
16日、私は昼夜勤務だったので、帰りが21時半頃になりました。
帰るなり「ミミーが危ない」
瞬きもせず、口を半開きにし、たまにか細く鳴くミミーは、弟にずっと撫でられていました。
8時半頃から撫でていたらしく、弟は3時間以上ミミーの傍にいたようです。
そのうち手足が冷え始め、しゃっくりの期間が長くなって、日付が変わる頃、ミミーはそのまま心臓を止めました。
痩せて骨と皮だけになってたミミーは痛々しかったけど、本当によく頑張って生きてくれたと思う。老衰による大往生でした。
家族の誰もがミミーを愛していました。大好きでした。
祖父なんか毎夜一緒に寝よ。と嫌がるミミーを連れて行って逃げられたりしてました。
その後祖母のふとんに逃げ込む猫……そして祖母を押してど真ん中で寝ていました。
私はミミーの尻尾をわざと踏んづけるのが趣味でした(鬼)
弟はでかい身体を縮めてよくミミーに引っ付いてました(超邪魔)
母はミミーを抱っこするのが上手でした。母だとミミーは降りたがらなかった不思議。
父はよくミミーと遊んでやっていました。「にゃー!」と抗議されてたけど……。

私が始めて身近に接した動物で飼い猫。
もうミミーはいないけど、私は一生お前のことを覚えてる。
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